そんな訳で、今回は"『サイタマノラッパー』地上波ドラマ化公開記念!"『Tokyo Tribe』です。
www.tv-tokyo.co.jp
じゃあもう、『サイタマノラッパー』の感想書けよ!って話なんだけど。
まだ観ていなくって、もごもごもご…すぐ追いつくからあああ!
染谷将太がラップ披露!園子温監督『TOKYO TRIBE』予告編
尚、この作品は、以下の気分のあなたにおすすめと考えられます。
①九龍的な街並みにグッとくる⇒Yes
②「日本語ラップ」「日本のアクション」にさぶいぼ出るとかお尻がムズムズするとか特にない⇒Yes
③さんざん悪口言っときながら「こんなん好きになるの俺だけだからな!」と溺愛しているB級品が1つ以上ある⇒Yes
その心は…
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九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 - City of Darkness
- 作者: 吉田一郎,グレッグ・ジラード,イアン・ランボット,尾原美保
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とにかく、街が魅力的です。
新宿、渋谷、池袋、練馬、高円寺、武蔵野...といくつかのエリアに分かれているんだけど。
どこも、ごちゃごちゃしていて、暴力的で、退廃的。世紀末的。
でも、エネルギーがあり余っていて、いろんな欲望が渦巻いていて…
ギラギラしている。魅力的。
歌舞伎町を暴走する戦車とか、ちょっと興奮しちゃうでしょう。
近未来のような、でも昭和っぽさもあるような
『AKIRA』のネオ東京にも、通じる雰囲気。
たった今 ガキが一匹
この仏波タウンから逃亡中
お前ら 見つけ次第さっさとぶっ倒し
報告してください
街は、いいんだ。街は
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台詞のほとんどは、ラップです。
自己紹介も状況説明も進行もバトルも、だいたいラップ。
なので、キャストにはラッパーを多用しているんですが。
やっぱラッパーって、ラップ巧いね。
当たり前だけど。
作品の中では、たくさんの個性的なラッパーを見ることができるんだけど。
わたしはこの二組が、特に大好き。
◆練マザファッカー
『リンカーン』で、中川家の剛にラップを仕込んだ張本人*1で。
リーダーの三つ編みが、D.Oといいます。
HIP HOPは、セルフボースティングしてなんぼな世界なので。
キャラ立ちしているラッパーが、実に多いです。
なんだけど、その中でも。
D.Oはもう、一度見たら忘れられない。
初めて聴いたときは
なんだこの三つ編み
なんだこのふざけた鼻声
「メ~ン」ってなんだよ
って思ったもん。
でも、一度でも見たら、聞いたら、もう最後。
忘れられない。
この見てくれ。この声。強烈に、個性的。
好きか嫌いかは別にして、否が応でもガツン!と入ってくるの。
D.Oは見た目こわい*2けど、しゃべくりがめちゃめちゃ立つ人なので。
TVとかに出てると、こう見えて実はチャーミングなオモシロお兄さんなのかなー?
って、一瞬思っちゃうんだけど。
よくよく話やラップを聴いてみると、やっぱりこわい。*3
「暴れたら刺しちまえ2、3箇所」って、どういう状況だよ…。
D.O / イキノビタカラヤルコトガアル -NEVER GIVE UP- pv
こっちは、3.11後の日本を憂いた歌なんだけど
めっちゃ、刺さるでしょう。このリリック…
… …て、はっ!
初めて好きになったラッパーだからって。
練マのこと、D.Oのこと。ちょっと熱く語りすぎたかも。
ごめんねごめんね…。
◆Marry Jane
歌舞伎町ギラギラガールズのパートで出てきますね。
このうちの一人、LUNAはMr.マリックの実娘です。なんと
アポロシアターのアマチュアナイトでデビューして、アメリカでも活躍している。というだけあって
めっちゃソウルフルなラップをする、お姉様たち。
この映画の中に何人かいる、ラップ指導も担当してます。
MaryJane Dreamin' LUNA,TSUGUMI
他にも、MC漢、ANARCHY、SIMON、KOHH、EGO…錚々たるのストリート系ラッパー取り揃えておりますが...
ラッパーは、いいんだ。ラッパーは
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次、アクションについて、ね。
ほとんど、ノースタントでやってるのだそう。
まじか
スンミのことずーっと、吉瀬美智子だと思ってた。
園作品なので、パンチラどころかパンモロは当然なんだけど。
吉瀬美智子がおっぱい出すの?いいの?
ってびっくりしながら、観てた。
全然、ちがった。
でも、似てるよね。ね。
しょこたんのヌンチャクは…まあ…うん…
あと、そうそう!
亀吉役の俳優が、心から絶品なの。
石原プロ所属で、スピルバーグのオーディションで最終選考まで残った逸材だそうで。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160425-OHT1T50274.htmlwww.hochi.co.jp
www.youtube.com
ね。お腹のねじりと律動運動、これどうなっちゃってんの。
つま先だけでなんでこんな静かにスムースに、移動できるんだよ…。
ひねり芸ハンパない、亀吉。
人の頭の上で、テーブルで、ダンスするようにバトる、亀吉。
ターゲットを5時の方向からねめ回して不敵な笑みを浮かべる、亀吉。
見たことがないほどうつくしく懐中電灯を点ける、亀吉。
亀吉を会うためだけに、この作品を観てもいいぐらい。
しょこたんのヌンチャクは…まあ…うん…
アクションは、いいんだ、アクションは
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あと、このキャストについても、ね。
窪塚洋介と鈴木亮平が、実に素晴らしいです。
というかこの二人は最近もう、何の作品に出ても心から良いよね。
何の役でもしっかりなり切ってくれる安心感があります。
ンコイ自体がもう、魅力的なキャラなんだけど。
窪塚洋介は彼の喰えなさ、冷酷さ、変態性。
それと、メラへのジェラシーを完璧に演じてる。
ずっと、目が離せないの。
最後なんか、やられちゃったらやだな淋しいなって思うぐらい、ンコイに夢中にされちゃう。敵なのに
鈴木亮平は、当時けっこう朝ドラを観る生活をしていたので。
ギャップにびびった。
まさか英治さんがマイクロビキニで仁王立ちするとは!
まさか英治さんが叶美香に股間を揉まれたまま、微動だにしないとは!
まさか英治さんが「ちん(コンプラ)」「ちん(コンプラ)」連呼するとは!!!
あと、筋肉やばい。普通にキレてる。
そういうのお好きな方にはたまらんと思います。(※他人事
それから、忘れちゃいけない。竹内力ね … !!!
彼の怪演もよく、話題になるのですけれども。
怪演というかなんというか…
叶美香のおっぱいとお尻あんなに雑に揉んでいいのかよ?
という、新鮮な驚き。
それと、白目剥いてラップする力とか観たすぎじゃないですか。
よく、こんな役受けたよなー(※大御所なのに
よく、ここまではっちゃけたなー(※大御所なのに
という意味合いで。
竹内力のブッパは、一見の価値があると思うの。
ツッコミ入れるところ、ありすぎる。
あれだけで、呑める。
三日三晩は、肴にできる。
役者は、いいんだ。役者は
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さ。ここまでは、いいんです。
だけどねえ、だけどねえ…
わたし、園作品について書くの何度目だっけ?
pinocorita.hatenadiary.jp
pinocorita.hatenadiary.jp
うん。ほら、だーいぶ、大好きなんだよ。
でもね
わたしは園監督大好きだけれど、これはないぞ!!!
ラップ・カルチャー扱うんだったら、disは慣れてんだろ?ってことで。
うちプス*4初の愛あるdis、いくよいくよー
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いろいろと突然すぎで、中途半端。
メラがなんであそこまで海(カイ)に執着するか?っていうのが、そこー?とか
テラさん、結局なんのためにあんな連れ回された?とか
結局、地震ってなんだったのよ?とか
そんな事で喧嘩?うるせぇな
もとから喧嘩に意味なんかねぇんだ
世界で起こってる戦争も同じだ
はなからくだらねぇ
それが「喧嘩」だ
ツッコミ始めると、キリがない。
いろんなことが突然始まって、突然終わる。
え?さっきのアレに何の意味が?って観客の置いてけぼり感ハンパない。
なんでこんな雑な脚本書いてんの?
なんでもっと練らないの?
すげーいい本書ける人じゃなかったっけ???
それだけに、残念すぎる。
世界観も、キャストも、「ラップで進行」というアイディアも。
どれも素晴らしいのに、この本のせいですべてがパーだよ。
もったいない。
わたしは決して、原作厨じゃないけれども。
漫画の方はこんなにうんこじゃなかったよねえ?
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次。俳優陣のラップについて。
普段ラップをよく聴く人の耳だと文句つけたくなるかもですけれども。
そこまで聞くに堪えない。というほどではない。
「がんばったね!」「よく練習したね!」「えらいね!」
というレベルです。
正直もっと酷いの、想定してた。
染谷将太はわたしわりと好きファンなので、あんまりいじめたくないんだけど。
しょっちゅう、擁護してるけど。
pinocorita.hatenadiary.jp
彼は、目でラップするタイプなんじゃないかな!
眼力やばい。
ナビMCなのに、ずーっとこちらを射抜いてる。
普通のときはまあ、聞けないほどではないんだけども。
あれ?もしかするとかっこいいかも... ?
って錯覚してしまいそうになるんだけども。
サビで同じフレーズの繰り返しになると、若干の寒さはどうしても出てしまう。
よく、サビのおんなじフレーズを延々繰り返してフェードアウトしていく曲ってあるでしょう。
ああいう曲をうっかりカラオケで歌うと。
もういいよ!早く終わってくれ ... !!!って気恥ずかしくなるじゃん。あの感覚
彼のフロウ*5がお経チックなので、バリエーションがないことから来る寒さかなー?とは思った。
鈴木亮平は、メラの台詞として丸暗記したんだろうなきっと
初日の舞台挨拶でも、ラップを披露したシーンがあるんだけど、即興ではなく。
まるっと、メラの台詞そのままだった。
清野奈々のラップはうーん...
佐藤隆太も、うーん…
しょこたんは、もっと、うーん...
キャストが多いのでしゃーないかなー?とは思うんだけど。
ラップ巧い人と下手な人の差がありすぎる。
おじいちゃん、おばあちゃんになった気持ちで。
「がんばったね!」「よく練習したね!」「えらいね!」
目を細めながら聴くのがいいのかな。
まあそれは、普段やってないことに手を出すんだからしょうがないことで、逆に言うと。
ラッパー陣だって、本人役だから出たものの。
そうじゃなかったら、演技なんか見れたもんじゃなかったかもしれない。
海だって、メラとのバトルでがっつり背中見せてるし。
これは、お互い様ってことなのかも。
うーん。disなのに優しすぎるなわたし
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でね、でね。
まじsucker、まじwack*6って中指立てながら、結局
6回も観てましたこの映画。
なんだよ大好きじゃんよ。
6回も観ていたら
地元を大事にするところ。
仲間に熱いところ。
俺がいちばん!俺がNo.1!言いながら、しょっちゅう喧嘩してるところ。
けど、一度サイファー*7やったら、なんとなく仲良くなっちゃうゆる〜いところ。
この作品はHIP HOPのそういうところと、親和性アリアリかも。
なんだよ、結局大好きじゃんよ。
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