どうも、あなたのぴのこです。
今回は、このお話。
映画「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」 予告編
尚、この作品は、以下の気分のあなたにおすすめと考えられます。
①EXILEなんて全然好きじゃないし、顔も名前もよく知らない→Yes
②日本のアクションなんて、そこまで大したもの撮れないだろ?と思っている→Yes
③『MAD MAX 怒りのデスロード』で興奮できる。あるいは、ジャンプっ子である→Yes
その心は...
(※尚、劇中の台詞については耳コピであるため、正確ではない可能性が含まれます。ご了承ください)
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この映画ね。
「すでにもう、3回観に行きました」
という話をすると。
わたしのことをよく知る人はえ?って顔になります。
若干の「そっち行っちゃったか……」的な不安も含め。
だってわたし、アイドル映画嫌いだもん。
ザイルのメンバーなんて、誰一人として名前知らないもん。
ザイルの曲も、全っ然好きじゃないもん。
なんだよ、パフォーマーって!
なんだよ、劇団EXILEって!!!
だからね。ハイローシリーズも、けっこう甘く見てた。
どうせあれでしょ。
ザイルファンがきゃあきゃあ言うためのやつでしょ。
映画ナメんなごるああああ!!!
って、思ってましたごめんなさいごめんなさい
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でね、でね。
この映画、たしか8/19に公開されたんですけども。
先週のTLがまあ、酷かった。
見るツイート、見るツイート
「頼む……観てくれ……(ばたり」
みたいなのばっかりで。
あれー?この感じ。
なんか既視感あるなーって思ったんですけど。
去年のシンゴジ、この世界の片隅に、の公開直後がまさにこんな感じだった。
奇しくも、去年このこんなような季節だったしね。
そっかそっかー
あのパターンかー
これはあれだ。
騙されたつもりで、うっかりノッてみるべきなやつだ。
万が一騙されたとしても、それはそれで。
しっかり、ネタにできるやつだ。
元取れるやつだ。
よーし!おっけーい。
乗るわ乗るわー
わたしも祭りに参加するわー
そんな、意思表明。
これ観るために前作を予習したときのツイートなんだけど。
ハイロー前作のTHE MOVIE、おさらいしてみる。EXILE誰一人名前を知らない、登場人物7人以上憶えてられない、アクションそれほど興奮しないの三重苦のわたしをその気にさせてみなさいよ… !!!
— ぴのこ a.k.a アスパラまみれ (@pinocorita) August 20, 2017
煽るねえ煽るねえ*1
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でもわたし、基本ね……
静かな映画が好きなんです。
アクションには、そこまで興奮しない方です。
筋肉萌えとか全然ないし。
マッチョこわい。(※言葉通り
ただ、ダンスを観るのは好きなんだよなー
特に、ジャンル問わず、ありえない動きをするダンサーなんか。
すっごい興奮しちゃう性癖なんです。
でもそのことを、アクションに求めたことはなかったんだよね。
ダンサーでも、パフォーマーでも。
呼称はなんでもいいんだけどさ。
「動ける」をウリにしている人は、俊敏なアクション俳優になりうる可能性もあるんだ......。
なるほど、なるほど。
もちろん、全員が全員そうなるとは限らないし。
観る側の好みもあるし、見せ方にもよると思うんだけど。
十分、気持ちよくなれるわこれ
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たとえばじゃあ……この辺りを観てもらおうかな。
HiGH&LOW Special Trailer ♯4 「RUDE BOYS」
窪田正孝a.k.aスモーキーも、もちろんいい!
でもね、でもね。
このピー(赤毛でナルトみたいなバンダナの子)*2の動きを見てよ。
なんだこの忍者っぽい、曲芸師っぽい動き。
まるで重力を感じないよ……軽い、軽い!
あるいは、タケシ(金髪)を見てよ。
なんだこの回し蹴り!
まるでブレイクダンスのようだよ。
きれいだよ。
うつくしいよ。
バトルシーンだって、つい忘れちゃうよ。
ね。これ、ずーっと観ていたくならない?
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あるいは……そうだなあ。
源治というヤクザの若頭が出てくるんだけどね。
どうやったって、彼はおかしい。(※褒めてる
彼はなんというか、もうねえ……
ターミネーターです。
首が太い。
殴られようが、突き落とされようが、表情が形状記憶。
って辺りも十分に、T-800の素質あるんだけどね。
それより、何よりねえ……
やられた後の、復旧加減がおかしいの。(※完全に褒めてる
100%寝っ転がった状態から。
踵を支点に、ぐいーんってまっすぐ起き上がってくるの。
手もつかずに、膝もつかずに。
それどころか、ほとんど体のどこも曲げずに。
再起動、早え早え……
その動きがね、人間離れしていて。
なんでこの人、キィー!とかカシャンンンッ!とか音しないんだろ。
って、不思議なぐらいなの。
興奮する。
実に、興奮する。
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もいっこ、興奮したポイントがね。
美術さんのお仕事の質が、おかしいの。(※完全に褒めてる
わたしが特に好きなのはね。
HUNTER×HUNTERの流星街をイメージした「無名街」とか。
まるで廃駅のようなセットの「黒白堂駅」とか。
街や建物のデザインがね。
汚れ具合というか、荒み具合というか。
すごく、いいの。
それでいて、派手なところはがっつり派手に。
「リトルアジア」なんか、原色でカラフルだし。
達磨一家のアジトも、ぐっとくるよ。
それらをね。
黒強めのハイコントラストに仕上げてあるの。
カリッカリにシャープネス上げて。
完全に、男子色なの。最高に、かっこいい。
危険なところに見える。
危険じゃなければ、怪しいところに見える。
こんなところ、実際にあったら絶対に近づいちゃいけない。
だけど、強く惹かれるの。
それを直観に伝えてくる設計といい、作り込みといい。
素晴らしい仕事ぶりなの。
ほれぼれするよ。
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基本的に、話はアツいです。
まあ、これは観る前からある程度予想はついていたけれど。
予想を遥かに上回る猛烈な、男臭。
人はすぐ人に頼ろうとする
自分で立てるうちは自分の足で立つべきだ
わかった
お前らのことは お前らに任せる
ただ 立てなくなったらいつでも呼べよ
一緒にいるだけが 仲間じゃない
勝てなかったら どうする?
それはそんとき 考える
観る前のわたしはね。
劇団EXILEなんて、ぷぷぷー
って思ってたけど。
当て書きしているせいか、言うほど演技力は気にならない。
100%嘘の話のくせに、白々しさがないです。
ここに、救われた。
ここが目も当てられない状況だったら、絶対最後まで観れなかったと思うのよ。
ふと、我に返っちゃって。
無理だったと思うの。
騙すなら、上手に騙して。
嘘をつくなら、最後までつき通して。
すべての言動には、理由があるんだよね。
なんでこのキャラ、こんなこと言うんだろ。
あんな動きしたんだろ。
っていうのがね。
設定が細かいせいで、すんなり無理なく、受け入れられるんだ。
全然、嘘くさくないの。
敵役だって、魅力的だよ?
今回は、やたら色っぽいジェシーと。
ワンピースのドフラミンゴから役作りした蘭丸と。
二大エネミーが出てくるんだけど、まあゾクゾクしちゃう。
だから誰に肩入れするか、誰に味方したくなっちゃうかなんて。
観るたび、変わるよ。わたしは
それぐらい、キャラがいきいきしているの。
「全員主役」のコピーに、偽りなし。
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さらに、さらに。
安易に誰かと誰かがくっついたりしない。
無理やりな恋愛ネタを絡めてこないんだ。
いい!とても、いい!!!
特にアクションなんか、ありがちじゃん。
「好きな女を取り返すため」とか。
「家族を守るため」とか。
戦うための理由がもう、そういうのに設定されちゃってるの。
正直、そういうの。
そろそろみんな、飽きたでしょう。
わたしは、飽きたよ。
男臭い話に、女っ気なんていらねーよ。
ところがね。
この子たちがなんのために喧嘩すんのか?っていうのがね。
自分たちが生まれ育った商店街を守るためだったり。
お店の女の子たちを守るためだったり。
学校の看板を守るためだったり。
俺たちは 家族のため生きることを決して諦めない
だから 誰よりも高く飛ぶ
スラム街の孤児たちを守るためだったり。
単にカネのためだったり。
成り上がって天下を獲るためだったり。
本当に、バラバラなの。
喧嘩の目的がみんな、バラバラだから。
闘い方も、みんな違う。
あいつらが喧嘩することは 間違ってる
でもな
あいつらが喧嘩しようと思う気持ちは 間違ってない
でも、そんなもんじゃない?現実って
守るべきものってべつに、家族と女だけじゃないでしょう。
大事なものなんて、それぞれちがう。
だから、ハイローはだるい恋愛パートとか作らずに。
より、濃縮男汁をひり出す方向に行ったんだよね。
いい!とても、いい!!!
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車とか、バイクのアクションもね。
こんなん、よく許可取れたな!
日本の公道で!!!
ってなる。
むちゃくちゃするよ?本気で。
アクション自体も、もちろんおかしいんだけどね。
カメラアングルも、相当狂ってるの。(※完全に褒めてる
わたしは車のこともバイクのことも、全然詳しくないけれど。
わたしが見ててもわかるぐらい、無茶しすぎなの。
観てる間ずーっと笑ってたもん、わたし。
アクションって、ファンタジーなんだね。
妄想の世界なんだね。
公道でやるなんて、あり得ないけど。
公道でこんなことできたら。
そして、命の保証があったら。
さぞかし、たのしいだろうなー
気持ちいいだろうなー
って、車もバイクも全然知らないわたしですら、思うもん。
いわんや、車好き・バイク好きなあなたにおいてをや。
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さーて。どう?
そろそろ、観たくなってきた?
でもこれ……登場人物多すぎるじゃん。
前作までの映画とかTVシリーズとか、予習してないけど?
って、ハードルがまだ残ってるよね。
だいじょぶ!
前作までのあらすじはね。
冒頭で、じっくりしっかり説明してくれるから。
それでもどうしても予習したいんだったら。
これぐらいで十分だよ。↓
【初心者必見!!】『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』ストーリー&キャラクター映像
あ。そうそう。
一つだけ、忠告を。
エンドロールが流れても、席は立たないでね。
最後までどうか、見届けて。
結局、わたしはまんまとはまって。
ハイローシリーズの映画版を3本とも観ちゃったけど。
2がいちばん、テンポがいいし。
台詞も、小気味よく進化してる。
休憩か?
今日は 非番な筈なんですけどねえ
よそ見してんじゃねーよ
何だよ やきもちか?
ダイジョーブ?
日本語じゃねーか
2はね。
ハイローシリーズ、いちばんの自信作です。
まずはこれで、ガツン!と殴られてきて。
そして、その上で。
この世界観に、もっとどっぷり浸かりたくなったら。
シリーズを掘り返していけばいいじゃない。
ようこそ、ハイロー沼へ。